中国CICがロンドンで不動産・インフラストラクチャー投資本格化
中国の外貨準備を運用するSWFのCIC(China Investment
Corporation=中国投資公社)はロンドン・中心部シティのオフィスビルを約2億5000万英ポンド(約315億円)で取得。今回の取引でCICはエクイティの大部分を拠出しており、CICにとっての初めてのロンドンでのオフィス不動産への直接投資となる。主要テナントはドイツ銀行で、キャップレートは5.6%とみられる。今回の取引の売主は、信用収縮によりポートフォリオの流動化を迫られているドイツKanAMが運用するオープンエンドファンド。CICはロンドンの不動産・インフラストラクチャーへの投資を積極的に進めており、11月頭にはロンドンのヒースロー国際空港を保有する会社の株式の10%を取得、また2012年初頭にはロンドンの水道インフラ会社の株式10%弱も取得している。
(弊社記事『Global Money Flow』より*月刊プロパティマネジメント誌2012年11月号掲載)

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中国CICがヨーロッパ向けの投資枠拡大
約4100億ドル(約33兆円)の資産規模を誇る、中国SWFのCIC(中国投資公社)はヨーロッパ向けの投資枠を拡大する。中国政府はCICへ300億ドル(約2兆4000億円)をヨーロッパ市場での投資資金として追加割り当て。ユーロ危機による信用収縮などから、デフォルトなどで割安な水準で滞積している不動産を含める様々な資産を取得する際のファイナンス投資に主に当てられる。CICは今年初旬には、イギリスの水道インフラ会社Thames Waterの親会社であるKemble Waterの株式の約8.7%を取得するなど大がかりな投資を行っている。
(弊社記事『Global Money Flow』より*月刊プロパティマネジメント誌2012年6月号掲載)

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