当白書は、BentallGreenOakによる15年間におよぶESGの観点から蓄積されたデータの提供のもと、ヨーク大学(カナダ)とゲルフ大学(カナダ)の研究者により、商業用不動産の運用において環境ビル認証がもたらす影響について共同研究を行ったものです。

当白書の内容については、国内機関投資家様にもご関心いただける先進的で学術的な内容かと存じますので、ぜひご案内させていただきたく存じます。

 

以下リンクより、詳細PDFをダウンロードいただけます。(ダウンロードが難しい場合は、お手数でございますがご連絡をいただけましたら、別途メールにて添付送付させていただきます。)

 

・日本語版のエグゼクティブサマリー(2ページ)

https://japanplacementagent.com/en/files/2020/01/2d0ae4964008e3498869b0d35a520666.pdf

・英語版の完全版(35ページ)

https://japanplacementagent.com/en/files/2020/01/191126_CDH-BGO-WhitePaperFINAL.pdf

 

日本語サマリー_1

 

日本語版からの抜粋

・研究課題:環境に焦点を当てた建物への介入は、水光熱消費にどのような影響を与えるのか?

最近の研究では、建物のエネルギー削減の大部分は建物の設計や設備ではなく、入居者によってコントロールされていることが示唆されています。テナントの行動は、建物全体のエネルギー消費に大きな影響を与える可能性があります。セイラーの「ナッジ理論」は、提案と正の強化によって、消費者の行動を変えることができると説明しています。この「ナッジ(ヒジで軽くつつく)」理論に基づいたテナントとプロパティーマネージャーとのエンゲージメントが、行動の変化とエネルギー消費に影響を与え、環境上のビルディング認証に役立つかどうかについて調査します。

・環境面に焦点を当てた設備投資により、カナダと米国はそれぞれ7.3%と6.2%の電力消費削減に成功しました。

・年間コスト削減と二酸化炭素削減

カナダの結果によると、ForeverGreenを実施することで、占有面積1平方フィートあたり年間0.28 0.50ドルの節約、最大2.4キログラムの二酸化炭素の相殺が可能になります(現地毎のコストによって異なります)。テナント・エンゲージメント・プログラムの実施にかかるコストはごくわずかであるため、これは多額の節約につながります。

・結論

環境を重視した建物でコスト削減を最大化するには、すべての関係者による取り組みが必要です。設計、運用効率、機器のメンテナンス、およびテナントとの関わりにおける効果的な戦略の影響はすべて相互に作用し、建物の収益に結び付きます。これらの調査結果は、ESG関連の政策イニシアチブと同様に、建物の所有者と管理者にとって重要な意味を持っています。ビルディング認証は常に重要ですが、建物の運営者は、テナントやその他の関係者と協力して活動し、節約を最適化する必要があります。

 

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