ニュジャージー州年金基金がシンガポール不動産ファンド・RECAPへ約100億円を投資
米ニュジャージー州の公共年金基金は、シンガポールの不動産投資ファンドRECAP3へ1億2000万ドル(約96億円)を投資することを決定。 RECAP3を運用するSC Managementは当初2億ドルの投資資金の受託を目指していたが、自身のアジア不動産ファンドRECAP2の運用が好調だったことから、最終的には2億ドル(約160億円)を大きく上回る5億3000万ドル(約425億円)の投資資金を欧米とアジアの機関投資家から受託した。RECAP2は日本の不動産市場でも、リーマンショック後のここ3年間の間に割安となった不動産やホテルの取得やJ-REITのスポンサーになるなど積極的な投資を行なっており、目標を上回るリターンを出している。 *本記事は弊社ニュースレター『海外年金 & SWFのオルタナティブ投資News』2012年10月2日版のものです。
ニュジャージー州年金基金がシンガポール不動産ファンド・RECAPへ約100億円を投資

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グローバル年金基金は20%をオルタナティブ投資へ
Towers Watsonのリサーチによると、世界中の年金基金の運用資産の実に20%がオルタナティブ資産へ投資されており、15年前の5%から実に15%の増加が見られる。 現在オルタナティブ資産運用会社のTop100社の運用資産の総額は3兆ドル(240兆円)を超え、Top100社のうちの運用資産の多いクラス順では、不動産運用会社が35%(88兆円)、プライベートエクイティ運用会社が22%(56兆円)、ヘッジファンドが21%(51.5兆円)と続いている。 運用会社の48%が北米に集中しており、ほぼ全てのオルタナティブ資産の主流は米国の運用会社となっているが、インフラストラクチャーファンドにおいてはヨーロッパの運用会社が主流となっている。 (*本記事は弊社ニュースレター『海外年金 & SWFのオルタナティブ投資News』2012年10月2日版のものです。)

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米ネブラスカ州の公的年金基金、不動産債権ファンドへの投資を決定
160億ドル(約1兆2800億円)の運用資産を持つ米ネブラスカ州の公共年金基金NICは、不動産債権への投資を決定。NICはいままで運用資産 の93%をプライベート・エクイティ、残りの7%を上場株式と債権に投資運用していたが、今回投資範囲をより分散化させる目的から不動産資産への配分を全 体の5%に割り当てることを決定。外部の不動産債権投資運用マネージャーへ委託する。 米国では回復基調にある信用市場からのCMBSをはじめとした不動産ファイナンスニーズへの高まりが見られ、一方欧州では別の理由から不動産ファイ ナンス市場ニーズが高まっており、縮小した従来の銀行主導の信用市場を補完するかたちで投資ファンドなどの不動産シニアローンファンドなどが拡大してい る。(弊社グローバル不動産マーケットニュースレター2012年8月号より)

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米トップ年金基金が相次いで不動産会社の持分取得
2,280億ドル(約18兆円)の運用資産を持つ米最大の年金基金のCalPERS(カリフォルニア州職員退職年金基金)は、1億ドル(約80億円)でシアトルの不動産開発・投資会社Bentall Kennedyの株式の1/3を取得。CalPERSは180億ドル(約1兆6,400億円)相当の不動産にグローバルに投資している。先立つ1ヶ月前には、CalPERSに次ぐ全米第2位の運用資産を持つCalSTRS(カルフォルニア州教職員退職年金基金)が8億ドル(約640億円)を費やして家族向け大規模住宅の開発会社の株式90%を取得している。

これらの全米を代表する年金基金は従来、不動産投資の際にはそれぞれの不動産会社のプロジェクトに投資する手法が主であったが、最近の一連の動きは米年金基金が不動産会社の所有権に投資し不動産資産を運用する新しい動きとして注目されている。

(弊社グローバル不動産マーケットニュースレター2012年7月号より)

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ノルウェーSWFとイタリア保険大手がパリで共同投資へ
ノルウェーのSWF・ ノルウェー政府年金基金グローバルの資産運用会社Norges Bank Investment Managers とイタリア保険大手のGeneraliはJV形式でパリのコア不動産へ共同投資へ。投資スキームは、現在Generaliが保有するパリのオフィス・リテール不動産5物件を計5億5000万ユーロ相当(約550億円)でJVが取得する形式となる。JVの持分は50/50。ノルウェー Norges Bank Investment Managersはフランス保険・運用大手のAXAとも同様のスキームでパリの不動産投資を数回に渡り行っており、ここ2年の間に計10億ユーロ近い共同投資を行っている。ノルウェー政府年金基金グローバルはノルウェーの原油の輸出収入を原資に約6000億ドル(約48兆円)の資産を運用している。

(弊社グローバル不動産マーケットニュースレター2012年7月号より)

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コーカサスのオイルファンドが欧州不動産市場投資へ
アゼルバイジャンの320億ドル(約2兆5000億円)規模の資産を運用する石油ファンドのThe State Oil Fund(SOFAZ )がヨーロッパ不動産市場をターゲットへ。 SOFAZ は運用資金の5%ほどをヨーロッパの不動産関連資産へ振り分ける。ターゲットとなる資産はロンドン、パリなどの主要都市中心部の商業不動産。投資対象不動産の選定に関しては、長期のリース契約、高い流動性、都市中心部、近代的な仕様といった要素に重点を置く。

(弊社グローバル不動産マーケットニュースレター2012年6月号より)
コーカサスのオイルファンドが欧州不動産市場投資へ

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ノルウェーSWFがヨーロッパからエマージングマーケットへ 投資シフト
ノルウェーの6000億ドル(約49兆円)の資産を持つ巨大SWF・ノルウェー政府年金基金グローバルはヨーロッパでのエクスポージャーを下げ、より多くをアジア、アフリカ、中南米への投資に振り分けると発表。主だった変更としては、・アジア地域での資産割合を全体の11%から19%へ引き上げ、増加分は債券や不動産などの固定収入資産へ振り分ける。 ・エマージング・マーケットへの資産割合を全体の6%から10%へ引き上げるなど。ノルウェー政府年金基金グローバルの原資はノルウェーの原油の輸出収入で、輸出先には多くのエマージングマーケットが含まれている。当SWFは、近年ではパリでAXAと共同での大型の不動産投資などを行っている。
(弊社グローバル不動産マーケットニュースレター2012年4月号より)
ノルウェーSWFがヨーロッパからエマージングマーケットへ  投資シフト

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